ただ「おつかれー」と言うのに、すごい気をつかっていた女子大生の話
スタバのカウンター席に座ってたら、隣に女子大生2人がいた。
仮に、片方を『友達多い子ちゃん』、もう片方を『おとなし子ちゃん』としよう。
見たところ、単位をとるための試験勉強をしている様子。
しかし、ここで『友達多い子ちゃん』の携帯に他の友達から連絡が来て、他にも友人が2人ほど合流することになったようだ。しかもそれは、『友達多いっ子ちゃん』と仲の良い友人のようで、『おとなし子ちゃん』とはそんなに仲の良い感じじゃなさそうな雰囲気。
ここで、『おとなし子ちゃん』はちょっと緊張し始める。
おとなし子「うーん、何て言って声かければ良いんだろ」
友達多いっ子「普通で良いんじゃない?」
おとなし子「ふつうって難しいんだよ。“おつかれさま”とかかな……」
友達多いっ子「うん。」
おとなし子「“おつかれー”の方が良いか。別に何につかれてるかも知らないし、疲れてないと思うんだけど」
やがて、カウンター越しに後から合流する予定の友達2人が見えて「来た、来たよ」とおとなし子ちゃんはか細い声でつぶやいてた。
で、ついに合流。
そして、おとなし子ちゃんの口からは・・・・小さな小さな声で「おつかれー」。
この声を聞いたときは、全く無関係の人間だけど、なんだか拍手を贈りたくなった。よく言った。がんばりました。って。
きっと、後からやってきた『派手そう子A&B』は、たった一言「おつかれー」と言われるために事前に準備されていたことなんて知らないと思う。
何気なく口から出た、当たり前の言葉っぽい感じを演じてた『おとなし子ちゃん』。
今どきの女子大生も大変なんですね。